女性と仲良くなるには既成事実をつくりながらステップアップしていく
女性と仲良くなるには、既成事実を作りながらステップアップしていく意識が大切です。
この考え方は、かなり重要です。
しっかりと覚えてください。
「あいさつ」のページでも少し説明しましたが、人間関係というのは、一気に進むよりも、すこしずつステップを踏んで深まるものです。
これをもっと理解してもらうために、一つ例を出します。
ちょっと想像してみてください。
あなたは今、初対面の女性と話しています。お互いに共通の友達がいて、紹介された女性です。
【ケース1】
その女性と二人っきりで1時間ほど話しました。
お互いに自己紹介もすみ、同じ年ということもわかりました。
会話は盛り上がりました。
ただし、1時間ずっと、お互いに敬語で話していました。
帰り際になって、あなたは、この後飲みに行こうと誘いました。
【ケース2】
その女性と二人っきりで1時間ほど話しました。
お互いに自己紹介もすみ、同じ年というこもわかりました。
同じ年だということがわかると、敬語をやめて、フランクな会話もまぜるようにしました。
最後の方には、冗談で、手でツッコミを入れるほど仲良くなりました。
帰り際になって、あなたは、この後飲みに行こうと誘いました。
あなたはどちらのケースなら、この後も飲みに行けると思いますか?
当たり前ですが、ケース2ですよね。
ケース1では、うち解けていないのに、いきなり飲みに誘われても困ってしまうというのが、普通の人の本音です。
ケース2では、同じ初対面でも
1.敬語をやめる
2.手でツッコミを入れる(ボディタッチ)
というステップを踏んでから飲みに誘っています。
このステップが大事なのです、
ケース2でも、敬語で話しているうちに、いきなり手でツッコミを入れられたら、あなただってびっくりしてしまうはずです。
そのために、まず敬語をやめるというステップが必要なのです。
人が打ち解けていくには、段階があります。
そして、それぞれの段階はとても小さいので、一つステップアップしても、それを拒む人は、まずいません。
例えば、先ほどのケース2でしたら、同じ年だと分かってから、敬語をやめるということに、不快感を持つ人は、それほどいません。
こうやって、相手が拒絶できない小さなステップを積み重ねることによって、最初では考えられなかったステップまで進むことができるようになるのです。
自分の周りを見渡してみると、馴れ馴れしい人ほど、案外、みんなと仲良くなってることに気づきませんか?
初めて会ってから、まだ2回目なのに、「お〜麻美ちゃん、どうよ」みたいなことを平気で言うような人です。
「え、私、この人とこんなに仲良かったっけ?」と、若干とまどいますが、それもすぐに慣れてしまい、それ以降は、「麻美ちゃん」と呼ばれるのが普通になってしまいます。
それぐらいの要求だったら、気後れしないで、ずうずうしく通したほうが、人と仲良くなれるという、典型的な例です。
実は、この小さなステップを積み重ねて人を動かすというのは、恐ろしい結果を生むことがあります。
こんな実験があります。
先ほどもでてきた、スタンリー・ミルグラムによって、1962年に行われた、人間の服従性を研究するための実験です。
一般的にはミルグラム実験といわれています。
この実験は第二次世界大戦におけるホロコースト研究の一環として、なぜ善良な市民であったはずのドイツ兵が、大量虐殺に加担したかということを説明するために行われました。
正確に記すと、非常に長くなってしまうので、興味ある方は自分で調べてください。
ここでは、実験内容と、その結果だけ伝えます。
ミルグラムは、新聞広告で被験者をつのりました。
そして、集まった被験者は、教師と生徒に割り振られます。
しかし実際は、生徒はすべてミルグラムが用意した役者です。
つまり、被験者は全て教師に割り振られたのです。
そして、被験者はそれぞれ順番に別の小部屋に通されます。
この部屋はお互いが見えないようになっていますが、声だけは聞こえる構造です。
教師が座らされた机の上には、電流を流すレバーが用意されています。
この電流は生徒につながっていて、教師がレバーを挙げればそれに応じた電流が生徒に流される仕組みになっています。
教師は生徒に対して、いくつかの簡単な問題を出します。
それに答えることが出来なかった場合は、教師は電流を流し罰を与えるのです。
電流は15ボルトから始まり、一問間違えるごとに、15ボルトずつ増えていきます。
もちろん、生徒は、本当は役者なので、電流を流されていませせん。
しかし、電流に応じて、うめき声、叫び声、助けを求める、などのあらかじめ作られたデープを流します。
そのテープの内容は以下の通りです。
120V.大声で苦痛を訴える
135V.うめき声
150V.絶叫
300V.壁を叩いて実験中止を求める
315V.強硬な態度で実験を降りると叫ぶ
330V.無反応になる
教師からは、生徒の姿は見えません。
声しか聞こえないので、実際にどういう状況かはわからないようになっています。
普通の感性を持っている教師は、電流がエスカレートすると、当然実験の中止を求めます。
しかしそのたびに実験者は、教師が実験に責任を持つ必要がないことを説明し、以下のように段階的に説得しました。
1.とにかく続けてください
2.実験はあなたを必要としています。とにかく続けてください。
3.あなたが続けることが重要です。
4.選択の余地はありません。続けなければなりません。
これら全ての段階に説得し、教師が反論し続けた場合にのみ、実験は途中で中止されたのです。
さて、この実験はどうなったと思いますか?
330ボルトを与えたときには、もうすでに隣の小部屋は無反応です。
当然、生徒の「死」が予想される事態です。
大抵の被験者が、ここまで行く前に止めることができたでしょうか。
残念ながら、そうではありませんでした。
実験の結果、被験者40人全員が300Vまで送電を継続し(この時点で5人が離脱)、65パーセントの27人が、研究者に不快を表明しながらも、最終的な450V まで送電を続けたといいます。
つまり、実験に参加した半分以上の被験者が、生徒を死に至らしめる450Vの電流を流し続けたのです。
非常に恐ろしい結果となりました。
被験者がこの事態をさけるためにどうすればよかったのでしょうか。
教師が人を「殺す」ほどの電流を流さずに済むためには、そもそもこの実験に参加するべきではなかったのです。
一度参加してしまうと、最終的に高まる欲求に、引き返すタイミングがみつからなかったため、いきつくところまで行ってしまったのです。
この実験からは、段階的にエスカレートする要求には、ほとんどの人間が断ることができないという事実をみせつける結果となりました。
人間の心理を鋭く切り取った、とても恐ろしい実験ですが、この「来た道を引き返すのは難しい」という人間心理は恋愛テクニックについて応用することが非常に多くあります。
・一度挨拶をする関係になったら、その後も通常は挨拶を続けます。
・一度メール(LINE)をやり取りする関係になったら、その後もメール(LINE)が来てもなんとも思わなくなります。
・一度二人で飲みに行ったら、すぐにそれが普通になります。
・一度体を触ったら(ボディタッチ)、お互いの体を触るのは普通になります。
・一度体の関係になったら、その後何回でも体の関係になります。
・お互いに恋人がいるのにホテルにいったら、それ以降もそれが普通になります。
ミルグラム実験を同じように、段階的に要求を高めていくことで、女性は引き返すチャンスがなく、行き着くところまでいってしまうのです。
女性との関係を深めるためには、この考え方が大切です。
逆に言えば、次のステップに進まない限り、人間関係というのは深くならないのです。
なぜ私が最初に、あいさつの大切さを伝えたかも、ここで理解できたのではないでしょうか。
あいさつをしない女性とは、いつまでたっても知らない女性のままです。
敬語で話している間は、いつまでたっても他人行儀な関係です。
名前に「さん」づけをしている関係ならば、それもそれだけの関係です。
もっと深い関係になりたいならば、会うたびに、ほんの小さな要求をし、次のステップに進むように努力してください。
アクション
1.いきなり深い関係を求めず、小さなステップを重ねて確実に関係を進展させましょう。
目を合わせる、挨拶をする、世間話をする、お互いの話をする…
この程度ならば、それほど苦労せずにステップアップすることができます。
2.好きな女性と会ったとき、どんな小さくてもいいので、次のステップを試してみましょう
3.時には、ややハードルの高いステップを超えなければならないときもあります。連絡先を聞く、デートに誘うなんていうのは、ハードルの高いステップです。もし上手くいかなかったら、そこは無理せず、いったん下のステップで我慢して、次のチャンスを狙うのも大切です。